【開催レポート】楽曲腕試しコンテスト(2018.02.25)
楽曲腕試しコンテスト開催!
こんにちは! MusicPlanz正会員のめるくるり(@merucool)と申します。
去る2018年2月25日、特定非営利活動法人ミュージックプランツの公開セミナーに参加しました。
ほぼ毎月開催されているこのイベント、巷では「月例セミナー」とも呼ばれています。回数を重ねるにつれて参加される方が増えてきました。最近では開催案内告知と同時にすぐ満席、となる事もあります。
また、遠方からいらっしゃる方も多くいます。福岡から飛行機で参加するなんて方も…。
かくいう私も千葉県・南房総から東京湾を越えて参加しています。別に、東京湾を泳いで向かってるわけではないですよ。でも、海を泳いででも行くほどの価値があると思わせてくれるイベントになっています!
イベント内容について
MusicPlanzの理事長である北田先生のアーティスト名『K Masera』から『MASERAゼミ』
と名付けられています。
通称「楽曲腕試しコンテスト」は、その名の通り参加者それぞれが楽曲を制作し、発表します。イベントにて、参加した方全員でそれらの楽曲を視聴し、評価をします。そして評価に基づき順位づけを行うというものです。
しかし、ランキングはあくまでコンテストのおまけ要素に過ぎません!
なんと言っても最大の魅力は、先生も含めた参加者全員からの「本音」で「生」の意見がバシバシ聞けることです!(稀に現役の有名作曲家さんも特別ゲストとして参加される事も…)
各々に配られた評価シートに、曲の感想・ダメ出し・意見を記載し、提出した本人にはもちろん、提出していない参加者全員にも共有されます。また、北田先生や特別ゲストの方が楽曲解析をしてくれる事で、もっと曲を良くするためにはどうすれば良いかを考える機会として、会員たちの実力アップの場となっています。
「自分の楽曲が他人にどのように聞こえているか?」
「他の人はどんな曲を書いているのか?」
「自分と他人の評価基準の違いは?」
「もし所持金があったとして購入するか?」
「自分の曲に足りていない部分はどこなのか?」
などなど疑問点をぶつけるのにもうってつけのイベントとなっています。
他人の評価を聞く事で、『自分の感性が世間とどれくらいずれているのか』を理解できるのも魅力の一つです。
感性のズレがプラスになる事もあればマイナスに働いてしまう事もあります。自分の立ち位置を理解する事で、今の自分に何が足りないのかを顕在化させるのに活用できると思います。
提出される楽曲の数々
楽曲のジャンルは多岐に渡ります。世間一般の人たちが耳にすることのある音楽であればどんな楽曲でも参加可能です(いわゆるポピュラー音楽)。
ボーカル曲、シンセメロ、ボーカロイド、インスト楽曲etc…。それぞれ楽曲の設定内容(どんな気持ちの時に聞いて欲しいか、風景・地域・季節・世界などイメージしたもの)を提出時に添えます。そのイメージを表現できているのか? イメージに寄せるにはあと何をすれば良いのか? 自分なりの疑問点を投げかける事も可能です。
今回のイベントは全12曲の発表でした。
1. 友達と飲んだ帰り道をイメージした曲
2. ライオンのドキュメンタリーに感化された曲
3. 失敗に負けない曲
4. 地球外生命体(少女)が記憶を取り戻そうとする曲
5. 友人との別れを寂しく思うも再開を夢見る曲
6. ブルージーな夏をイメージした曲
7. 癒し系ギターインスト曲
8. 青年が夢で思いを馳せる曲
9. クラブでDJが流せそうな曲
10.ブルース+電子音=ニュー・ウェーブ風味の曲
11.音楽理論を駆使した楽曲
12.生ギターで空気感を大事にしたインスト曲
この12曲だけであってもジャンルもイメージもバラエティに富んでいます。それだけ個人個人が感じている事も違う、という事でしょう。その中で聞いた人たちがどの曲でどんな反応をするのか、曲を提出していない人にも貴重な経験をする事ができるような仕組みになっています。
楽曲解析においてもそれぞれの楽曲ごとに行われるので、似たような悩みで困っている場合は参考になることも多々あります。
私自身、EQポイントやリバーブの掛け方など、すぐ使えるノウハウをたくさん得ることができました。
まとめ
DTMや作曲をしていると、PCや譜面とにらめっこしながら一人で作業することが多くなりがちです。せっかく精魂込めて作ったものであれば誰かに聞いて欲しくなるし感想を貰いたくなる方も多いと思います。
たくさんの人に聴いてもらうことが目標ならば、なるべく大勢の人の意見を聞ける機会は貴重です。その経験を糧に、より多くの人に届く音楽を作れるようになる。そんなサイクルを生み出すこのイベントに参加されるのも良いのではないでしょうか?
私は次回ももちろん参加しますよ! 東京湾を泳いで渡る時の気持ちを曲にしてみようかな、と。
すみません、自分でハードル上げ過ぎました。自宅の畳の上でバタ足しながら次の曲を考えますので、楽しみにしていてください! 未参加の方もぜひお越しください!
会場 国立オリンピックセンター
最寄駅 参宮橋駅