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音楽理論3 一覧に戻る
2021年6月 2日

8:4度堆積①


前回までの講義にて、コード&スケール、基本Blues、アプローチハーモナイズなどの、3度堆積を基にしたほぼ全ての知識は習得しています。
今回から講義する4度堆積は、全く違う世界のサウンドです。
通常システムでは得られないサウンドキャラクターは、1960~1970年代のプログレッシブ・ロック、フュージョン等で多用されてました。
2021年現在からしてみれば、すでに懐古趣味的な「レトロフューチャー」なサウンドに聞こえるかもしれません。
しかし、「サウンドは時を経て輪廻する」こともまた真理です。
4度堆積は、将来また異なる形での機運の高まりを感じさせる、魅力的なサウンドであることは間違いなさそうです。
通常の音楽システムと構造が違うことはBluesシステムと同様ですが、根幹の成り立ち自体が異なっていることに注意が必要です。
Bluesシステムは通常システムとの自由な融合が可能でしたが、4度堆積と通常システムの融合は、サウンドのあまりの特異性のため難しくなります。
4度堆積サウンドを1曲を通して続けきるか、イントロや、リフ、間奏などの一部で飛び道具的に使うなど、その使用法にはサウンドセンスが問われることになるでしょう。
また、別のサウンドアプローチとして、3度堆積からの変形で擬似的4度堆積サウンドを得ることにより、合理的に通常システムに取り込んでいくこともできます。
こちらも順を追って説明します。

P4th Interval build

例えば「C」からP4で音を積み重ねていくと次のような和音になります。

重ねる音の数で次のように和音を表記します。

そもそも、4度堆積にはコード表記のルールがありません。
このコード表記法も一般的ではないので、使用には説明が必要です。
ちなみに、他に「Cq2」「Cq3」と表記する方法をとる音楽家もいます。
4度堆積サウンドで重要なことは、3度堆積サウンドとの差異を明確にするため、「4度の音の重なり=P4パーツ」にとことんこだわって使用することです。

4度堆積サウンドをコード&スケールシステムに流入させる

例えば「C4.4」を取り上げてみましょう。
この和音をInversionを用いて再構築すると、「Cm7(11)」と3度堆積のコード表記ができることがわかります。

Cm7(11)対応スケールの一つである「C – Dorian」を取り上げてみましょう。
「C – Dorian」構成音から「P4パーツ」を探してみます。

全体的なコードはC4.4を中心に、上部和音でG4.3、A4.3を混ぜ込み、メロディは各P4パーツをアルペジオで構築してみます。
DorianサウンドがP4パーツにて効果的な4度堆積サウンドに昇華します。
特にメロディのP4パーツを「4.3」単位で確認してみてください。

【3-8 Etude1】

4度堆積コードからスケールを考察する

C4.4構成音を「C」ルートからインターバルで見ると「11th」「m7」「m3」となります。
Dorian以外にもPhrygian、Aeolian、Locrian、Dorian♭2、Altered Dorian、が対応できます。
これらは逆の見方をすると、構成音のインターバルで「M3」「♯11」「M7」を含まないスケールです。
C4.4にて、これらスケールが重ね合わせ状態であると見てみます。
「4.3」基準でP4パーツを考察してみると、

使えるP4パーツが大幅に増えます。
また、使えないパーツも「クロマチックアプローチ」によって、その他のパーツへ解決することで使用可能です。
これらを踏まえてもう一度C4.4から4度堆積サウンドを構築します。

【3-8 Etude2】


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