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音楽理論2 一覧に戻る

2021年6月 2日

9:音楽の中心核②


前回までにて、通常の音楽システムで使われる「コード&スケール」全18本を説明しました。
特に、コード進行において最も基本的である「Diatonic dominant motion」から、「Perfect dominant motion」そして、一般的な「Dominant
motion」と、4度進行の重要性はEtudeの実践例にて理解していただけたかと思います。

また、Advanced chord progressionではドミナントコードが非常によく使われます。
ドミナントコードは、それ単体で、最もDominant motionを誘発しやすい性格のコードでこれらの実践に不可欠な存在です。
さらに、ドミナントコードは5thの種類によって、またテンションの付き方によって、多種多様なスケールが対応し、とても複雑です。
まずは「ドミナントコード」を整理しましょう。

ドミナントコードの対応スケール

まず、5thを考慮しない、ドミナントコード定義の形では7つのスケールが対応します。

Major scaleでは、Vの「Mixolydian」しか対応していなかったものが、Real minor scaleからは「Lydian7th」「Altered」「Mixolydian♭6」の3つ、そして、ダイアトニックスケール以外の特殊系スケールからは「Harmonic minor P5th below」「Combination of diminished」「Whole tone」の3つ、計7種類のスケールが対応します。

ドミナントコード対応の7つのスケール一覧

ドミナントコード基本形別の対応スケール
5thによる分類をします。

詳細なテンション別の対応スケール一覧

全ルートにおける全コードファンクション①

これまでに、コード進行はすべて説明してきましたが、さらに、応用的なコード進行テクニックを得るために、D7C以外にも、全てのコードにファンクションを定義します。
これを覚えることにより、借用やセカンダリードミナントコードを始めとした、応用コード全てに対し「現キーから見たファンクション」を確定させることができます。
これにより、究極のコード進行を自在に操れるようになります。

Diatonic dominant motionからの拡張
まず基本に戻ってD7Cのコードファンクションを確認します。

Diatonic 7th chordのFunction

:CにおけるDiatonic dominant motionにてD7Cのプライマリーファンクションを見てみます。

各ファンクションを見てみると綺麗に「T→S→D→T→・・・」と循環しているのが分かります。
そのため、ドミナントモーションは「確実に次のファンクションへ進行する」とも定義することができます。

Diatonic dominant motionはあくまでもD7Cのみの進行なので、「F△7」からP4先の「B♭△7」へは進めません。
しかし、Perfect dominant motionならば進むことができます。
マクロ的に転調していなければ、「B♭△7」は:Cで使われる「VII♭△7」です。
そして、このファンクションはSubdominantから進みDominantとなります。
Perfect dominant motionはあらゆるコードクオリティで使えるので、III7であるE7からも連続して適応させられます。

さらにドミナントコードは代理コードを持てます。
この代理コードは完全に等価値のコードとなるので当然ファンクションも同じになります。
(E7=B♭7=Dominant A7=E♭7=Tonic・・・)
この連続で全ルートのドミナントコードのファンクションを確定できます。
さらにこれらは△7コードでも、メジャー系コード全てのコードクオリティでも同じ結果となります。

マイナー系コードは「次のファンクションを先取りして2つ同時に持てる」ので下段の結果となります。