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音楽理論1 一覧に戻る

2021年5月 29日

3:五線譜の仕組み~五線譜記譜法


音楽を「楽譜」として記録させるのに今なお「五線」を使った「五線譜」が多く用いられます。
DTMの発達で五線譜が読めなくてもピアノロール画面などで作曲を行うことはできますが、音楽を「視覚的に見る」「図形的に解析する」といった客観的、俯瞰的な観点から見直すには五線譜が今なお、一番すぐれているのです。

また、音楽理論の習得にあたっては五線譜の理解が必要不可欠です。
作曲においても思いついたメロディとコードを忘れないうちに記録するには五線譜がもっとも速いです。
五線譜が理解できず楽譜が書けないために、せっかく頭に生まれたいくつもの素晴らしいメロディを無駄に捨てていませんか。
作曲は五線紙さえあればどこでもできるのです。

とはいっても、フルオーケストラのスコア譜がかけるほどの技術は必要ありません。
ポピュラー音楽においては「メロ譜」と呼ばれる楽曲の「メロディ、コード、構成」が読み書きできるスキルでまずは十分です。
なによりも有利なのは頭に曲が浮かんだときに「メロディとコード=作曲の根幹要素」を同時に記録できるということです。
ボイスメモやスマートフォンアプリ等を使うよりも断然に情報量が多く正確です。
メロディだけボイスでメモして「これの伴奏はどうだったっけ?」と忘れてしまうことには決してなりません。

また、レコーディング現場、ボーカリスト、ギタリストとのやり取りにおいても楽譜は必須のアイテムになっています。
特に最近主流になりつつあるネット上でのボーカリストとのやり取りにおいては歌詞を記した楽譜を要求されることがとても多いです。
作曲を始めたての頃や自己流で音楽を作っているうちは楽譜を必要とすることは少ないのかもしれません。
しかし、一定レベル以上のエリアでは、楽譜のスキルが身についていないと業務上命取りとなることが非常に多いので、なるべく早いうちに習得されることが望ましいです。

五線の構造

「五本の線」で表された各部所には以下の名称が付いています。

加線・・・五線に書ききれない高さの音を表すために水平線を追加して表します。

鍵盤の構造

五線譜は「鍵盤」と完全対応します。
五線譜は鍵盤演奏を記録するために発達したと言って良いです。
まずは五線譜の理解に鍵盤構造を確認します。

この12個の音が1グループになり連続で繰り返されて鍵盤楽器は成り立つ。
同じ音名の上下関係を「オクターブ」と呼び、周波数でみると倍数の関係にある。

音楽で使われる音の数は上記の12個しかない。
この内、Major Scaleと呼ばれる構造で並ぶ7つの白鍵、Major Scaleの構造上全音(半音2個分)部分の間に挿入される5つの黒鍵部分に別れる。

そして、主要な白鍵部分をベースに「音名」が定められている。
黒鍵部分については後で説明する。


音の名称について
音楽理論では英語とイタリア語が良く使われる。
日本語と共に示す。

英語音名 C D E F G A B
イタリア音名 ファ
日本音名

注) クラシックで使われるドイツ音名では「(独)B=(英)B♭」「(独)H=(英)B」となり、混乱をきたすのでポピュラー音楽理論等では使われない。

音部記号~ト音記号(G-clef) ヘ音記号(F-clef)

五線譜で音の高さの基準を定めるのは音部記号です。
楽器によって様々な音部記号がありますが、高音部(トレブル:Treble)を表すト音記号と低音部(バス:Bass)を表すヘ音記号が最も良く使われます。

ト音記号:第二線を「G3」の音と定める。
(通常はオクターブを示す数字は省略する)

ヘ音記号:第四線を「F2」の音と定める。
主にベースやピアノの左手部分の表記に用いる。

五線譜と鍵盤の関係

基本、五線譜は鍵盤を縦にした白鍵部分に対応している。

五線譜の上下の高さは白鍵を基準にした配列になっている。
♯や♭を使わない限り五線譜上の音符はすべて白鍵を示し、これは音楽で一番使われる音階「Major
scale」の構造となっている。
鍵盤を縦にした状態が五線譜に対応している。
よって、理論を習得するには鍵盤で音を出して確認することが重要である。


鍵盤と楽譜の位置対応

音の高さは異なるが、これらはすべて「C (ド)」の音。
詳しく音の高さまでを示すのに数字を用いて「C2」などと表記する。
この関係を「オクターブ」という。
C2~C4の関係は2オクターブという。


半音数
度数と同じく音楽理論で大切な要素に「半音数」がある。

半音数は下の音から上の音に進んだ鍵盤の数


半音数=10

【注意】
スタートポイントの音名=自分自身を「1度」として数える度数に対して、半音数は「自分から進んだ鍵盤の移動数」(=自分自身のポイントでは半音数0)で数える違いがある。