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Logic実践/ミュージックアレンジメント 一覧に戻る

2021年3月 29日

4:ギミック系サウンドの考え方


「ギミック」とは「仕掛け」の意味です。
通常のセクション構造にギミックを追加することで、意図的に盛り上げたり、良い意味で期待を裏切ったり、聞き手の心理にサウンドによる付加価値を加えることができます。

もともとはクラッシック系のイントロ変化やエンディング変化。
インスト系バンドアンサンブルの各パートのソロ回し時や、ドラムソロによるつなぎ、バンドアンサンブルの「キメ打ち」などから種々のギミックが発展し、エレクトロ系サウンドにおいて「非現実的サウンド」の自由創造により、さらに多種多様な用法が編み出されていきました。

2017年現在において、J-POPサウンドやアニメソングなどのメジャー系楽曲については「盛り上がりのための仕掛け」などという言葉で、ギミックでサウンドを「盛る」ということを期待するような制作指示が多く出されます。

ギミックはある意味「ドーピング剤」といえます。
楽曲クオリティの本質以外の部分で「盛る」わけですから、使いすぎやギミックの依存を高めすぎると中毒症状が出るようになります。
あくまでも「ほどほど」の使用が重要です。

ギミックの種類

基本は以下に示すもので、応用的な用法はそれらの組み合わせに過ぎません。
また、ギミックも「音符的、コード的」なギミックと「サウンド方向」でのギミックに分けられます。
当然これらも組み合わせて使われます。

小節を伸ばす
最も基本的な手法です。
特に1コーラス目と2コーラス目にてコピペにならないよう、変化を入れる時によく使われます。

Bメロ終わり、サビ前の小節を伸ばす
Chorusごとの変化を付ける

【EX-1】
サビ前の変化ポイント

ブレイクを入れる
小節伸ばしと基本同じですが、サウンドが抜ける部分、「間」を入れたり差し込み的なドラムソロで印象を変えます

ふとした「間」を入れることでかえって緊張感が増す単純なドラム部分だけなどにすることで最も手間の掛からない手法となる

【EX-2】
サビ前の小節カウント

K-MASERA 「Winter Ruins」 by ~Techno side story~

ヌキを入れる
ブレイクと似ていますが、主にリズム隊のサウンドを抜いてコード隊のみにします。

2コーラス目のAメロ頭や、最後の大サビに向かう前に「ひと休憩」の意味で使うと効果的

コードブロックを入れる
場面転換や、セクション移動の際に1~2小節のリフ的な独立部分となるコードブロックを入れる。
印象のリセットや、付加価値を効果的に加えます。

コードブロック挿入

キメ打ちを入れる
通常のセクションを「リズム定形によるキメ打ち」に変更します。
単なる通常セクションの繰り返しに変化を加えられます。

【EX-3】「iRoid to be loved」 K-MASERA