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Logic実践/ミュージックアレンジメント 一覧に戻る

2021年3月 29日

3:バンド系とエレクトロ系の違い


バンド系アンサンブルの考え方

ボーカリストをどのような立ち位置で考えるかでバンドサウンドが変化する

メインとなるボーカリストをどのようにキャラクタライズさせるかによって、バックのバンドサウンドのコンセプトも決まります。
逆にバンドサウンドコンセプトがはっきり決まっている場合には、オーディションにてサウンドに合わせたボーカリストを選ぶことが多いです。
ボーカリストの力量、際立たせ方、声質(フォルマント)等でバンドサウンドを適時変化させますが、最も影響するのは「力量」です。

ボーカリストの力量によるバンドアンサンブルへの影響力

「バックバンドはヴォーカリストを支えて奉るためだけに存在する」というのが基本的な考え方です。
ヴォーカリストの力量に応じて支える仕事量が変化します。
究極の形は「ヴォーカリストの一人アカペラ」ということになります。
そして「一曲に入れられる情報量には限度がある」ことも気をつけなければなりません。

バンドアンサンブル系のサウンド変化

アンプラグドからHard Rock/Heavy系まで

バンドアンサンブルにおいては4Rの各パートの音色によって、サウンドジャンルの変化が生まれます。
最もおとなしいアンプラグドから過激なHeavy系までは、主にサウンドに「歪み」をどの程度加えていくかによって変わっていきます。

エレクトロ系アンサンブルの考え方

ボーカリストの捉え方がバンド系とは違う

エレクトロ系は「エレクトロニックサウンド」の存在そのものに意義があります。
よって、ヴォーカルの考え方はバンド系とは全く異なります。
たとえば、バンド系での「弾き語り」や「アンプラグドの小編成サウンド」に相当するものはエレクトロ系にはありません。

ヴォーカルにサウンドコンセプトの一部を担ってもらう

サウンド全体の中で、どの割合でヴォーカルに仕事を担ってもらうか、というのが基本的な考え方になります。
当然、ヴォーカルの仕事が「ゼロ」ということが往々にしてあります。
いわゆる「インスト楽曲」の存在確率は、バンド系よりもエレクトロ系の方が多くなります。

ジャンル別による「ヴォーカリストの仕事量」変化を示しています。

シンセサイザーサウンドによるジャンルの違い

エレクトロ系アンサンブルは「ドラムマシーンサウンド&ベース=エレクトロ系サウンドのリズム隊」でのジャンル分けが行われます。
そしてシンセサイザーの「サウンドの重み」がリズム隊サウンドの重みに比例して使われます。

【重要】 シンセサウンドがリズム隊よりも「重いサウンド」 で用いられることはない

バンド系とエレクトロ系のサウンドを混ぜる

基本的にはバンド系とエレクトロ系のサウンドは混ざりにくいと考えてください。
できるだけ両者を「全くの別物」として捉えたほうがサウンドのまとめ方としては安全です。
しかしながら、両者の組み合わせは時として新しいムーブメントを作り上げる必須スキルとなり得る場合が多々あります。

幾つか基本事項を押さえておきましょう。

  • バンド系かエレクトロ系かの比重をはっきりさせる

  • リズム隊はどちらかに寄せる

  • サウンドの「重み」に比例させて混ぜる