Aメロ・Bメロ・サビの構造要素と展開による作曲方法の概要 | 特定非営利活動法人ミュージックプランツ | 音楽制作・作曲・DTMを支援する会 Skip to content
メロディ構築術・作曲技法 一覧に戻る
2021年3月 27日

8:楽曲の構造要素・ストーリー作り


楽曲の構造要素と構造パターン①

ワンコーラスの構造は「A-B-サビ」となるものが最も典型的です。この他にも「A-B-A」 や「A-サビ」なかにはもっと複雑な構造を持つものがあります。
この[A][サビ]などを「セクション」「リハーサルNo.」などと呼びます。
楽曲作り、アレンジメントにおいて全体構造を考えることはとても重要です。
既存楽曲の構造を解析し、多くの構造パターンを蓄えておくことはアイディアの源泉になります。

[参考例] iRoid to be loved ―K-MASERA―

メロディのストーリー作り

一般的な「3rd-7th」メロディやアッパーな「5th中心、テンションリゾルブ」のメロディ、もしくは力強い「R-3rd」メロディなど、コードに対するメロディのインターバルポジションで印象は大きく変わります。
これに加え、もう少し長い時間軸でのコードに対する平均的なメロディポジションを考察します。

パラレルとアンチパラレル

メロディが十分動いているように聞こえていても、コードに対してインターバルがほぼ同じに動くものを「パラレルメロディ」と言います。
非常にポピュラリティの高い「覚えやすい」メロディ型ですが「陳腐・ダサい」ともなりやすく、このバランスを考慮してコントロールするべきメロディ型と言えます。
ポイントとしてScale tone motion下降系パラレルにすれば「哀愁感」、Scale tone motion上行型パラレルでは「高揚感」が生まれやすく、Bメロの部分やサビ前の助走などに使うと効果的なことがあります。

この形に逆らう動きになるのが「アンチパラレル」のメロディです。特にScale tone motion型でメロディのポイントを維持、もしくは逆行ベクトルにするとコードとメロディとの対比が生まれ、非常に印象深いメロディを構築することができます。

Diatonic dominant motion
パラレルメロディのイメージ
アンチパラレルはインターバルが変化していく

Scale tone motion下降系
パラレルメロディのイメージ
アンチパラレルはベクトルが水平、もしくは逆行する

etude5
Scale tone motion下降系でのパラレルメロディとアンチパラレルを書き分ける。その際 テンションリゾルブを要素として盛り込んでみる。
パラレル型

アンチパラレル型


アカデミー 4週間体験入会プログラム募集中

これからDTMを始める方、音楽制作スキルをもっと伸ばしたい方の体験入会を募集しています。