3:Modulation系エフェクト
ディレイでDelayTimeを極短時間で設定すると音の波形の一部が打ち消し合います(干渉波)。
このDelayTimeをわずかに動かすと打ち消す部分がずれていってジェットサウンドのような「うねり」が出ます。
この「うねり」を生み出すエフェクト群をModulation系エフェクトといいます。
主に、フランジャー・コーラス・フェイザーが有名です。
フランジャー・コーラス
「ディレイで本僅かに遅らせた音を混ぜてうねりを生み出す」共に原理は同じです。
この聞こえ方の違いで「フランジャー」と「コーラス」に言いわけます。
僅かに遅らせている時間(DelayTime)を変化させるとピッチも変化します。
これをビブラートのように付けてあげて原音と混ぜるとピッチ差でデチューンによるコーラス効果が発生します。
一方、フランジャーはDelayTimeを極短時間にして位相の変化を音のキャラクターにしています。
フェイザー
フランジャーと似た効果ですが原理が異なり音の方向性も違います。
フランジャーがディレイ回路で原音に混ぜて干渉波を生み出すのに対して、フェイザーはオールパスフィルターで位相をずらし原音と混ぜて干渉波を得ます。
フランジャーが金属的、ジェットサウンドなのに対して、フェイザーはスペーシー、神秘的な響きになります。
Modulation系エフェクトの使用例
フランジャー
ノイズ系、topper系Loop、シーケンスフレーズ、パワーコードギターなど
コーラス
Pad系全般、エレピ、カッティングギター、アンサンブル効果
フェイザー
シンセストリングス系、Pad系、ノイズ系、topper系Loop
ステレオ効果
リフやシーケンスフレーズのように淡々と繰り返すフレーズのときに、モジュレーション系のエフェクトを浅くゆっくりとかけてあげるとステレオの広がりが得られる。