見せかけに惑わされることのない審美眼
先日、初めて台湾を訪れました
先日、初めて台湾を訪れました。
台湾の食事は、値段に関わらず、調理がとても丁寧です。
味付けは美しく、ちょうどよい旨みと塩分、油分があり、胃にも負担がかかりません。
高級店でも庶民的な屋台でも、どこも同じ真剣さです。
これを見ると、日本の食事がいかに問題を抱えているか痛感します。
家庭でしっかり自炊しない限り、高額を払うか信頼できる店でなければ、質の高い安全な食事にありつけないのが現状です。
コンビニ食やスーパーの食材、惣菜は消費者を欺くものだらけで、がっかりします。
なぜこうなったのか
日本の食の現状はなぜこうなったのか。
プロの目利きを持つ八百屋、魚屋、精肉屋が姿を消し、コンビニやスーパー、ショッピングモールが食の世界を支配しています。
台湾の市場は活気に満ち、新鮮な食材が並んでいますが、日本人から見れば衛生面で問題があると感じるかもしれません。
しかし、問題はそこではないのです。
私たちは見た目の美しさや表面的な衛生面に囚われがちで、本質を見失っています。
台北の市場は見た目は汚いかもしれませんが、食材から不快な臭いはしません。
新鮮な海鮮や精肉が豊富で、日本の市場のような不快な臭いはありません。
日本の食の現状について
日本の食の現状について、さまざまな角度から考えさせられます。
色鮮やかで形が整ったが味のない野菜、保存液に漬けられた刺身、過剰な味付けの惣菜など、見た目だけで品質が決まるA5和牛を高く評価する風潮など、多くの問題があります。
ミシュランや食べログ、SNSなどでの不正確なレビューや評価も問題です。
日本人は過度にバイ菌や腐敗を恐れており、そのためにさらに危険なものにさらされていることに気づいていないのかもしれません。
見た目だけでなく、本質を見極めることができない人々を騙すビジネスが横行しています。
台湾の食の現状について
対照的に、台湾では、店の見た目やサービスが最低限でも、食事は非常に美味しいです。
また、日本に比べて、添加物や保存料が少なく、肉や海鮮も新鮮です。
台湾の人々は外食が主流で、本当の意味での食の必要性が理解されているため、どの店も真剣に美味しい食事を提供しています。
一方、日本では余計な人工物にまみれたSNS広告やインフルエンサーによる形だけの店が流行っています。
日本には物や食材が溢れていますが、本質的な豊かさに欠けています。
音楽にも同じ問題が蔓延しており、食と同様に悲しい状況です。
見せかけに惑わされることのない審美眼
見せかけに惑わされることのない審美眼は、一朝一夕で身につくものではありません。
後になってから本質に気が付く、ということも多々あります。
ミュージックプランツでは、何が本質なのか、を最大限重視して、会員の皆様が日々ブラッシュアップしていくことを支援しております。
それぞれの会員が、時間をかけて鍛錬を繰り返したのち、はるかに質の高いアウトプットが出せるようになる過程をみる度に、間違ってないのだな、と常々確信しています。