音楽理論1
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2021年5月
29日
8:コード進行の初歩
循環コードとその応用
循環コードとはD7Cを(I – VI – IV[II] – V)と並べてできるコード進行です。
世界で最も用いられているコード進行であり、基本形から変化させて様々なパターンのコード進行を作り出すことができます。
循環コード基本形
- Iは4和音の△7コードとしてよりもトライアド(3和音)で用いられることが多い。
- IVとIIは機能代理コードと呼ばれる。
代理とは置き換えと進行ができる関係のことを言う。
この2つのコードはほぼ等価値だが、II→IVは進みづらい。 - Vは7コード(ドミナントコード)が基本形だが、サウンドのカッコ悪さを回避するためにコードの変化形(バリエーションコード)を用いることがとても多い。
- 一番簡単な形がトライアドである。
IV→IIに進行ができる。
(II→IVは進行できないわけではないが進みにくい。
引っかかる感覚が生まれてしまう。)
循環コード変化形1……VIからスタートできる
循環コード変化形2……IV(II)からスタートできる
(重要)サビによく用いられる「サブドミナントスタート」のパターン
循環コード応用形
- 一つ飛ばしに進行できる
- コードは4つとは限らず2つでも3つでも良い
- コードの時間軸を変更して良い(ただし、メロディとの関係が重要)
などの手段があり、これらを駆使すれば非常に多種の応用形を作り出すことができます。
Basic chord progression
Diatonic上における基本的なコード進行は次の3つ、細かく分けると4つあります。
-
- Diatonic dominant motion・・・P4進行
- Scale tone motion・・・上下2度進行
- Functional motion・・・上下3度及び5度進行
->・Resistive motion・・・抵抗感のある進行
[ex] 例えばⅢのコードからの各進行を図に示すと次のようになる
P4進行(Diatonic dominant motion)基礎
コード進行で最も用いられるのがP4進行です。
詳細は次回で述べますが「音の真理」に関わる部分で、まずはP4進行が一番重要だと覚えてください。
これらの一部分を抜き出してコード進行を作ることができます。