6:マスタリング~CDライティング
Apple純正マスタリングソフト「WaveBurner」の終焉
LogicPro9の時代では、音楽制作一連のソフト群を「LogicStudio」というバンドル形式で販売していました。
その中に、Apple純正のマスタリングソフト「WaveBurner」が付属しており、2mix以後の作業は「WaveBurner」にて行っていました。
しかしながら「WaveBurner」はver1.6にて開発終了となってしまい、2018年現在の最新OS HighSierra上では動かなくなってしまっています。
現状マスタリングまではLogicProにて行い、CDライティングではiTunesを使う
LogicProにてマスタリング用のプロジェクトファイルを用意します。
楽曲ごとの各トラック上のチャンネルストリップにマスタリングエフェクトを挿入し、トラック間の比較にてマスタリング作業を行っていきます。
各トラック間での調整を終えたら、トラックごと=1曲ずつバウンスしてマスターデータを作成します。
マスタリング作業後の楽曲マスターデータバウンスについて
複数楽曲をマスタリングする場合、まず、指標となる1曲(リファレンス曲)を作り上げます。
その後はリファレンス曲の雰囲気に合わせて音質、音場、音圧を揃えていきます。
マスタリングまとめ
音質
EQスペクトラムを揃える→MatchEQ LinearEQ
楽曲の輪郭(パートサウンド)を明瞭化させる→Multipressor
音場
サウンドの陰影を付ける→PlutinumVerbのER
音圧
音量を平均化させる→Compressor
音圧を上げる→AdaptiveLimiter
マスターデータについての注意点
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最初に0.5秒程の無音部分を作る
(ノンストップミックス等の場合は無音部分不要) -
次の曲との曲間時間を考慮してエンドポイントを処理
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フェードアウトはマスタリング時にボリュームオートメーションで作成する
iTunesを用いてのCD作成
iTunesは「RedBook規格準拠」にてCDを作成します。
そのままプレスCDの入稿データとして使うことが出来ます。
以下のiTunesヘルプを参考にしてください
https://help.apple.com/itunes/mac/12.7/index.html?localePath=ja.lproj#/itns2987
以下のオプションについての注意点
録音速度を変更する
ディスクの書き込みエラーの原因は、殆どがメディアの品質によるものです。
CD-RWドライブでのエラーは殆どありません。
「推奨速度」および、最大速度設定で大丈夫です。
曲間の無音部分の長さを変更する
基本「なし」にしておきます。
曲間時間(無音時間をデータに含ませる)を考慮してマスターデータを作成しておくと良いでしょう。
音量の自動調整を使用
外しておきます。
CD-Text を含める
これは、iTunesで自動表示される楽曲情報のものとは異なる、CDコンポプレーヤーや車載オーディオのパネル部分に表示される文字情報のことです。