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2024年6月 15日

日本の察しと思いやり


おはようございます。理事長の北田です。

「日本人の心情は、察しと思いやり」

この言葉について、どこまで深く考えたことがありますか。

どこまでが共通意識なのか、正しいのか、感謝されるものなのか。時には迷惑になり、余計なお世話だとまで思われる世界が存在するのか。

今回は先日訪れた香港での体験を、事前情報と現地での出来事と照らし合わせて書き残します。

6月上旬の2泊3日、グルメ目的で香港旅行を申し込み。メインは「荃華街(Tsuen Wah Street)」へ宿泊。
100万ドルの夜景でお馴染みの中心街「尖沙咀(Tsim Sha Tsui)」へも行きました。

食文化について

コンビニはセブンイレブン1強、ほんのわずかにサークルK、買い物はAEONにて。
陳列されているスナックや飲料、衣類品の相当数が日本製でした。
物価は東京より少し割高。
ビールは無税なので日本よりかなり安い印象です。

AEON
店内焼きのパン 8HK$(¥160)〜25HK$(¥500)
スナック菓子 5HK$(¥100)〜30HK$(¥600)
冷凍焼売 12個 12HK$(¥240)
缶ビール 500ml(ピルスナーウルケル) 2本で15HK$(¥300)
ハーゲンダッツはセール品で31.9HK$(¥640)

セブンイレブン
水 5HK$(¥100)
おにぎり 10HK$(¥200)
オレンジアイスキャンデー 8.5HK$(¥170)
ハーゲンダッツ 35HK$(¥700)

現地製のものが特に無いため、安く作れるものがあまり無いのでしょう。
ナッツや干物の乾物も多く見かけましたが、北海道産(超高級原産地だそうです)であったり、観光客向け価格であったりと、日常的に食べられているものでは無さそうでした。

行けたら行こうと思っていた「飲茶」は、泊まったエリアローカルには店舗が全く無く、夜市にあっても観光客向けのものばかりでした。
屋台は規制で廃業し、店舗へ業態移行。

ネットでの「おすすめスポット」「流行」とは情報がズレています。

街のシステムについて

事前情報
・バスにて乗客着席前の発車(正)ほぼ情報通りでした。
最後の人が乗車した途端に発車します。

現地で見たもの
・ガソリンスタンドや駐車場が見当たらない
・自転車が無い・娯楽施設、エンタメコンテンツが無い(ゲームセンターはある)
・街中のアーティスト活動が見当たらない
・音楽が聴こえてこない

性格について

これに加えて、現地では
・向こうから人が来ていてもエレベーターを閉じる
・荷物の置いていない、場所取りをしていない椅子から家族のために先取りしているという理由で子連れで座っている人間を追い出す
・頑なに現地の言語以外を話そうとしない(恐らく英語が話せない)

など、予想外の展開も様々でした。
特に香港現地は広東語が普通で、マンダリン(中国標準語)も話そうと思えば話せるという情報だったが、実際通じるのは漢字表記のみで音声は無理でした。

ふと思えば
「エレベーターにて待つことが誰に対しても親切となるのか」
「丁寧過ぎる接客が、客層の民度を上げることに繋がるのか」
「譲り合い精神にて育った場合、外でカルチャーショックを受けないか」

日本人が平和ボケしている、と言われる理由も「お客様は神様」設定に慣れすぎていることが一部原因にあるかと思います。

そうは言っても

「郷に入れば郷に従え」

その場で臨機応変に対応するしかありません。

皿を持ち上げてはいけない、完食してはならないなど、ルールやマナーは各国様々。
その中で、話し方がどんなに恐くても、一緒に連れていった息子(生後8ヶ月)を見て、あっという間に笑顔に変わる人々が多かったことが唯一の救いでした。
やはり、子供への愛情こそは世界共通なのかもしれません。

まずはリスペクトを持って、最低限の下調べをしたのち、理解し合いながらの交流が大切であることを学びました。

音楽制作、クリエイト活動をグローバルへ向けて行うにあたり、世界の最新事情、性質を知ることは何より重要だと体験してきました。


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