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新標準音楽理論 一覧に戻る

2016年4月 9日

第4回 音階(スケール)の世界へ


第4回 音階(スケール)の世界

ポピュラー音楽における一番の大骨格が「Major scale」です。しばらくはMajor scale の世界について詳細解説をします。

このMajor scaleは音楽全体の95%以上で使われていて、 Major scale systemの完全理解こそが音楽全体の理解に直結するのです。

Major scaleは Chromatic scaleから「条件」で選抜した音の集合です。
Major scaleがどういったポジショ ンのスケールか、順を追って解説するためにまずはChromatic scaleを確認します。

Chromatic scale

音楽理論で取り扱う最小単位「半音」の集合体がChromatic scaleです。これは全鍵盤を 順番に一つずつ鳴らしたもので、楽譜上で取り扱うすべての音の集合です。

Diatonic scale

このChromatic scaleから次の条件によりできた音階を「Diatonic scale」と呼びます。

MusicTheory1_4_1

この条件の組み合わせは14通りあります。こうしてできあがる全スケールは7音構造であり、これを7音階:Diatonic scaleと呼びます。(Diatonic scaleそのものの語源は別のところに意味があるのだがここでは割愛する)

 

14通りのスケール構造

MusicTheory1_4_2

Primary scaleであるMajor scale

この14種類のScaleは構造特徴から半音により全音が[2:3]で分割されるものと[1:4]で分割されるものの2つに大別できます。

Major scaleは[2:3]で分割されるグループの代表名称であり、一方[1:4]で分割されるグループの代表名称はReal minor scaleといいます。この各グループの代表名称であるMajor scaleとReal minor scaleを合わせて「Primary scale」と 呼びます。

このPrimary scaleは立ち位置的に親スケールで、ここから始まりの音を順次変えて並び替えたスケールが子スケールとなり、楽曲で使われる一つ一つのコードに対応するスケールとなります。

Major scale

【定義】

ある音から[全][全][半][全][全][全][半]の規則で並べたもの。
Major scaleの「ある音」はスタートポイントとして【Iの音】と呼び、以後ローマ数字で

順番に表す。これを「相対度数表記」と呼ぶ。

ポピュラー音楽の境界線

Chromatic scaleを出発点としてDiatonic scaleの成立条件からPrimary scale→Major scaleへとカテゴライズされますが、このDiatonic scaleの条件はポピュラー音楽の成分分析、構造把握にとても大事なものとなっています。

音楽で使われるスケールにはこのDiatonic scaleに当てはまらないものもいくつか存在し、 ある特殊な音楽範疇ではさらなる複雑な構成と特質をもつスケールが使われています。しかしこのDiatonic scaleと、それ以外の条件できたScaleには明確な差異があるのです。これら種々Scaleの区別・用法が音楽のジャンル・領域に大きな影響をあたえ、そして「ポピュラー音楽」というものがどこまでを指し示すかの指標になっているのです。最終回答として は「ポピュラー音楽」を否定するものの一つに「半音の連続」が挙げられます。この要素を含むスケールはこの新標準音楽理論では取り扱いません。

コード&スケールの概念図

新標準音楽理論は「メロディを支えるコード、そのコードに対するスケール、スケールはメロディの基本的材料となる」ことを根幹として構築されています。

その最も中心的な概念が以下の図になります。

MusicTheory1_4_3

コード部分において「コードトーン」と「テンション・アボイド」のエリア分けはとても重要で、メロディ構築や楽曲解析の客観的な判断材料として唯一のものとなります。これは、 楽曲のジャンル決めや対象リスナーへのコントロールやレベル配分などに大変役立ちます。


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