第4回 音階(スケール)の世界

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ポピュラー音楽における一番の大骨格が「メジャースケール(Major scale)」である。
ここからしばらくはMajor scaleの世界について詳細を解説することになる。
このMajor scaleは音楽全体の95%以上で使われている。
Major scale systemの完全理解が音楽全体の理解に直結するといってよい。
Major scaleはクロマチックスケール(Chromatic scale)から「条件」で選抜した音の集合である。
Major scaleがどういったポジションのスケールかを順を追って解説する。まずはChromatic scaleを確認する。

Chromatic scale

音楽理論で取り扱う最小単位「半音」の集合体がChromatic scaleである。
これは全鍵盤を順番に一つづつ鳴らしたものである。
楽譜上で取り扱うすべての音の集合でもある。

クロマチックスケール

Diatonic scale

このChromatic scaleから次の条件によりできた音階を「Diatonic scale」と呼ぶ。

Diatonic scaleの条件

この条件による組み合わせは14通りある。
そして14通りの組み合わせでできる全スケールは7音構造であり、これを7音階:Diatonic scaleと呼ぶ。
(Diatonic scaleそのものの語源は別のところに意味があるのだがここでは割愛する)

ダイアトニックスケール

14通りのスケール構造

14通りのスケール構造

Primary scaleであるMajor scale

この14種類のScaleは構造特徴から半音により全音が[2:3]で分割されるものと[1:4]で分割されるものの2つに大別できる。
Major scaleは[2:3]で分割されるグループの代表名称である。
一方、[1:4]で分割されるグループの代表名称はReal minor scaleという。
この各グループの代表名称であるMajor scaleとReal minor scaleを合わせて「プライマリースケール(Primary scale)」と呼ぶ。

Primaryscale

Major scale

【定義】
ある音から[全][全][半][全][全][全][半]の規則で並べたもの。
Major scaleの「ある音」はスタートポイントとして【Iの音】と呼び、以後ローマ数字で順番に表す。
これを「相対度数表記」と呼ぶ。

メジャースケール

Chromatic scaleを出発点としてDiatonic scaleの成立条件からPrimary scale→Major scaleへとカテゴライズされていくわけだが、このDiatonic scaleの条件はポピュラー音楽の成分分析、構造把握にとても大事なものとなっている。
音楽で使われるスケールにはこのDiatonic scaleに当てはまらないものもいくつか存在し、ある特殊な音楽範疇ではさらなる複雑な構成と特質をもつスケールが使われる。
しかしこのDiatonic scaleとそれ以外の条件できたScaleには明確な差異がある。
これら種々Scaleの区別・用法が音楽のジャンル・領域に大きな影響をあたえている。
そして「ポピュラー音楽」というものがどこまでを指し示すかの指標にもなる。
最終回答としては「ポピュラー音楽」を否定するものの一つに「半音の連続」が挙げられる。
この要素を含むスケールはこの新標準音楽理論では取り扱わない。