第6回 D7C インターバル②
第6回 D7C インターバル②
転回[Inversion]
音をオクターブ移動させることを転回[Inversion]といいます。6度、7度の半音数は Inversionで見ると容易に数えることができます。またコードの弾き方で前後の音の流れを調節するためにコードを積み直しすることもInversionと言い、転回形のコードと呼ばれます。
C→Bは7度、半音数11のM7ですが、半音数を11も数えるのが大変です。
C音をオクターブ上に移動させて見るとB→C、半音数1のm2であり、これは簡単に判別できます。
M7はInversionさせるとm2であることを覚えればわざわざ半音数を11も数えずに瞬時にインターバルを導き出すことが出来ます。
転回[Inversion]によって
- 度数は足して「9」になる
- 状態記号はM↔mに変化する。Pは変化なし。
となるのがわかります。
状態記号の「o(dim)」「+(aug)」に関しても o↔+ と変化します。
確認してみてください。
Diatonic 7th chord (D7C)
メジャースケールの音を材料にして3度堆積によりコードを作ります。
このコード群を「Major Scale Tone 7th Chord」別名「Diatonic 7th Chord」といいます。
コードネームはそれぞれの構成音にどのインターバルが使われているかで決まります。
逆にコードネームをみればコードの構造がわかります。
その仕組みを探っていきましょう。
インターバルとコードネームの関係
コードは3度堆積によりルート音の上に[3度][5度][7度]の音が足されます。
それぞれのインターバルによってコードネームにどのような記号を付けるかが決まっています。
まず、コードネームはR音の音名を大文字で記します。M3やP5などは構造にあってもコードネームにわざわざ書きません。
つまり、大文字の音名だけのコードネームは[R + M3 + P5]の構造を表します。D7Cでは+5は出てきませんが、中級からは頻繁に登場することになります。また、一般的にはトライアド(3和音)から学びますが、4和音(7th chord)で馴れておけば7thを省略するだけでトライアドが得られますので、なにかと楽になります。
D7C構造詳細
Major scaleのそれぞれの音をRootとし、3度堆積で[3度][5度][7度]を足して出来たものがD7Cです。
詳細構造を記します。
ここでMajor scaleの定義は以下の構造になっており「Iの音」は任意の音で良いことになります。
実際、「Iの音」をどの音とするかで「調性=Key」が決まります。
このローマ数字で音名を一般化することを「相対度数表記」と呼びます。
一方、音名での表記は「絶対音名表記」となります。
となります。
Key対応を考慮するとこの相対度数表記で馴れておくと有利になります。
例えば、Key of Gのとき、IVの音はCになるので、IVのコードはC△7となります。
コード進行を絶対音名で覚えずに相対度数で動きを覚えるとKey対応が簡単になります。